大きな字で読みやすい やわらか法話①
本願寺出版社 編
月刊誌『大乗』に掲載された、「暮らしの中の法話 みほとけとともに」シリーズを編集した一冊。12の法話が収録されています。ここでは、その中から「お浄土をいただいて生きる」(内田正祥師)をご紹介いたします。
ある日、筆者が車で出かけた時のこと。カーナビが案内をしてくれないのを不思議に思い、画面を見ると目的地を設定し忘れていました。その時、筆者はふとこんなことを考えます。
「もし、自分の〝いのちの目的地″が設定されていなかったら……」
目的地を与えてくれて、そこに至るまでの道を、迷わないように共に歩んでくれる存在がいたら安心です。縁ある人々との再会のためにお浄土を目指して歩むことが、日々生きていくことであり、そのように私たちを導いて下さるのが阿弥陀さまである、と結ばれています。
ひとつひとつの話は数ページと短く、暮らしに寄り添った身近な内容のものが多いので、仕事や家事の合間のちょっとした気分転換にいかがでしょうか。
阿弥陀経のことばたち
辻本敬順
お経に出てくる言葉にはどんな意味があるのだろう?と思った時は、やさしい解説書をひもといてみてはいかがでしょうか。
本書では、浄土真宗の日々のお勤めで読まれる『仏説阿弥陀経』に出てくる、日常生活では少し馴染みのない言葉や、よく使うものの意味を知っているようで知らない言葉を取り上げ、本来の意味をわかりやすく説明しています。
例えば「不可思議」のページでは、「不思議」は、「不可思議」の略であること、もとは「凡夫(ぼんぶ)では推し量ることのできない、仏の悟りの境地や智慧」を指すことが、紹介されています。他にも「因縁」「即得往生(そくとくおうじょう)」「心不顛倒(しんぷてんどう)」「娑婆」…。
多くの言葉に込められた想いに、あらためてお経の意味を知り、仏の教えをより深く理解するきっかけになってくれる一冊です。
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