2020年12月のおすすめ本

  • 隨縁つらつら対談

    釈徹宗

    表紙にずらりと並んだ似顔絵にピンときたのなら、ぜひお手に取ってみてください! 月刊誌「大乗」の人気連載が書籍化。本願寺派僧侶で宗教学者でもある釈徹宗さんが13名の個性派ゲストを迎え、「軽妙にして深遠なおしゃべり」が繰り広げられます。対談相手の方々の活躍の場は、ジャーナリズムから医療関係、教育、文化・芸術など多岐にわたりますが、それぞれ独自のご経験にもとづいたエピソードを通じて仏教や宗教への想いを伝えられています。こうした語りに耳を傾けていると、実は日々の何気ない暮らしの中に宗教性を感じられる場面があることがわかり、思わずはっとさせられます。お話の様子はとても楽しげで、まるで語り場に居合わせたような気分にさせてくれる、対談本の魅力が詰まった一冊です。

  • 白き蓮華のひらく刻

    森田真円

    京都女子大学の仏教新聞『芬陀利華[ふんだりけ]』に掲載。著者は本願寺派勧学であり、ユーモアたっぷりのお話が人気の森田真円さんです。本書では仏教とは何か、仏教ではこう考える、など難しいことは語らず、優しくやわらかな語り口調で“仏さまの願い”を説いてくれています。題材はどれも本当にあった体験談や見聞きして感じたことばかりで、誰もが体験しうる身近な話題と結びつき、いつの間にか読み手の体に染み入ってくるようです。だんだんと寒さが増すこの季節には「花の寒い冬」(p250)のお話などがおすすめ。春を迎えるのがどこか待ち遠しくなるようなエピソードが語れています。何気ない日常の中に息づく仏さまの心に気づき、この先進むべき道を見出していくことこそが“仏さまの願い”なのだと思わせてくれます。

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