2020年8月おすすめ本

  • 日本史のなかの親鸞聖人―歴史と信仰のはざまで―

    岡村喜史

    浄土真宗の開祖でありながら、近代に至るまで歴史の表舞台には登場することのなかった親鸞聖人。教義に関しては多くのご著作を書き残されていますが、ご自身のことについてはほとんど記述されておらず、その存在を証明すること長らく困難であったそうです。
    そのため、明治時代の歴史研究ではまず先に「親鸞架空人物説」を払拭することから始まりました。そんな謎に包まれた親鸞聖人の実像について、本書ではご誕生から晩年までを史実と伝承と照らし合わせながらその生涯を紐解きます。平安時代の終わりにはじまる動乱の中世において「僧にあらず俗にあらず」という独自の思想はいかにして生まれ、日本史の中でどのように位置づけられるのでしょうか。

  • みんないのちのおかげさん ~じいじからあなたへの手紙~

    中川真昭

    著者の中川真昭が“つれづれなるままに綴った”中川真昭版『徒然草』
    著者が晒す老醜には、哀愁や悲哀の中に可笑しみが感じられ身近なお年寄りそのままである。だからこそ、ここに綴られる著者の思い出は読者の未来と重ね合わせる事ができ、身につまされるのである。
    老いたからこそ見えてきたもの、感じられたもの、得られたもの。
    それらを自身の姿や思い出、環境や思考などの刻々と変化する情勢を交えながら、未来を生きる“あなた”へ向けてメッセージとして発信している。
    じいじの話は、厳しく小うるさく感じられもするが、そこには“あなた”をやさしく温かく見つめ、未来を託そうとする思いがひしひしと感じられ何度でも読みたいと思わせてくれる素敵な一冊である。

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