2020年7月のおすすめ本

  • イタリアン精進レシピ

    著者:京都「イル・ギオットーネ」笹島保弘

    イタリアン×精進!?
     一見、イタリア料理は〈精進〉という言葉とはかけ離れたところにあるように思えるかもしれません。イタリアンと聞いて、チーズがたっぷりとかかったピザやパスタを思い浮かべる方も多いことでしょう。
     しかしながら、肉や魚のみならず、卵や乳製品を一切使わなくても、新鮮な野菜とオリーブ油さえあれば、あっという間においしいイタリアンができるようです。
     宗祖・親鸞聖人の時代から肉食妻帯が許されている浄土真宗においても、〈報恩講〉に際して〈お斎〉(精進料理)を食べる慣わしがあり、本書は「家庭でもできる精進料理」というコンセプトをもとに生まれた「イタリアン精進」という全く新しいジャンルの料理本です。
     すべてのレシピは、スーパーマーケットに並ぶ食材だけで手軽に作れるものばかりで、 身近にある新鮮な食材と食べる相手を想うこころがおいしくする、という料理のきほんを思い出させてくれます。
     春夏秋冬の旬の野菜をふんだんに使った数々のレシピは、ベジタリアンやヴィーガンの方にもおすすめの一冊です。

    ブックセンターにて電子書籍配信中

  • 生死と医療

    著者:佐々木惠雲

     本来は“死”は誰にでも訪れ常に身近にある存在と認識され、自分自身の未来、生き方、あり方、他者との関係性を考える上での重要な指標とされてきたが、現代社会では“死”を非日常の現象として遠ざけてしまい、いのちが軽く扱われるゆがみが生じてしまっている。
     本書では近親者などの身近な人々が亡くなることを“関係性の死”と表現している。
     “関係性の死”の捉え方は個人個人や状況によって異なり一概に解決することは難しいが、
     この“関係性の死”の解決こそが他者だけでなく自分自身の死を考え直し。いのちの尊さを見つめなおす要因になるのではないかと著者は考える。
     “関係性の死”は医療現場や社会においてこれまではほぼ放置するだけであったが、その重要性を改めて認識し直し、問題の解決に取り組み死と向き合うことこそが、人間本来の生き方を指し示す目印となってくれるのではないかと考えさせてくれる。

TOP

TOP