2020年6月のおすすめ本

  • 本願寺に咲く花 ~仏教文化と結びついた花弁図~

    米澤信道

    花の季節を前に、じっくりと味わいたくなる書籍が登場しました。本願寺新報の人気連載を書籍化、歴史的建造物・西本願寺を彩る「花」にスポットを当て、オールカラーの資料ととともに紹介するガイドブックです。ご自宅ではもちろん、散策のお供にもおすすめの1冊です。とくに国宝「書院」の天井画・障壁画に描かれた花々は卓越した技法によって精巧に描かれているため、単に美しいだけでなく、近世日本に存在していた植物を後世に伝える考古学的遺産としての魅力も感じられます。生物学者の著者は、本書では自らも絵筆をとりながら、当時の絵師たちのたしかな観察眼と表現力を余すことなく、時に情熱的に伝えています。

  • 医者が仏教と出遭ったら

    田畑正久

    四苦(生老病死)のうちの老病死に重点を置き、現代医療の患者への対応や問題点と、患者自身の姿勢や考え方の改善の必要性を短いセンテンスでわかりやすく説明している本書。 「西本願寺 医師の会」の発起人の一人である著者が、外科として感じた医療の限界をもとに、学生時代に偶然出会った仏教の視点から見つめなおす事に取り組んでおり興味深く読ませてくれる。 健康の定義にスピリチュアルという要素が加わろうとしている昨今、老病死を縁起の悪いものとして忌み嫌うのではなく、どのように向き合って行けばいいのかを考えさせてくれる一助になる一冊ではないかと思われる。

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