2022年1月のおすすめ本 | 築地本願寺

2022年1月のおすすめ本

  • 正しい絶望のすすめ

    西原祐治

     ショッキングなタイトルとは裏腹な爽やかなブルーの装丁と、手に取りやすいサイズ感で、発売以来ブックセンターでも人気の一冊。築地本願寺にゆかりも深く、長年がん患者および家族の心のケアに携わってきた僧侶・西原祐治氏の最新作です。 「絶望とは、希望への執着から自由になること」という序章の言葉に始まり、価値観の多様化や相対化がもたらす生きづらさの中で、現代社会に蔓延(まんえん)するニヒリズム(虚無主義)の闇を、いかに阿弥陀の光に転換していくかが語られています。『浄土真宗聖典』から抜粋した仏語を、自然科学・社会科学・文学書など、様々な文献からの引用を交えてのわかりやすい解説は、全編を通して、絶望の先を見据えた徹底した前向きな姿勢に貫かれています。  理想論を押しつけることも、人間の弱さを断罪することもなく、やさしい語り口で、疲れた心に寄り添ってくれる、経験豊かな僧侶による「読むカウンセリング法話集」です。

  • 親子で読めるほとけさまのお話

    仏教こども新聞社編

     『仏教こども新聞』(浄土真宗本願寺派少年連盟発行)の連載記事が書籍になりました。子どもだけでなく、大人が読んでも発見のある、仏教の入門書です。 マンガ、読者の子どもたちから寄せられた投書、イラストつきのやさしい法話、保護者の方への手引集…これらが全て詰まった、魅力あふれる内容となっています。マンガは、阿弥陀様や親鸞聖人のお顔が親しみやすいタッチで描かれており、小さな子どもたちの日常生活にもあるような微笑ましくユーモラスなエピソードから、ほとけさまのみ教えが、私たちの近くにあることを感じさせてくれます。 新しい年のスタート、童心に還り、仏教をあらためて学ぶきっかけとして、おすすめの一冊です。

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