いのちの荘厳 仏華
弓場洋子
今回ご紹介する「いのちの荘厳 仏華」は、大きな写真を使用してわかりやすく解説された実用本なので、秋のお彼岸や、報恩講へ向けてお花を立ててみたい!そう思っている方におすすめです。
第一章は「十二カ月の仏華」
季節や行事を基に、見本となる仏華の写真が掲載されています。
使用されているお花は、生花店などで手に入りやすいものが中心となります。
第二章は「いけばなの基本」
必要な用具一覧や、仏華にはかかせない「込み藁」のつくり方、花の下処理等が写真付きで詳しく紹介されています。
第三章は「仏華を立てる」
いよいよ仏華を立ててみましょう。基本となる仏華の立て方がわかれば、あとはお好きなお花で立てることができます。
荘厳の基本である、香・華・灯。
これらのお供えのなかで自ら形作ることができるのが「華」です。
大切なお仏壇に、自分で立てた仏華をお供えしてみませんか?
季節の移り変わりはもちろん、命の力強さやはかなさを感じられることでしょう。
雲の上はいつも晴れ
長倉伯博
「心の氷が溶けて ほほ笑みが浮かぶように」
本書は、善福寺住職である著者が、65名の西日本新聞読者からの「お悩み相談」に回答した記事を、一冊の本にまとめたものです。悩みの内容は多種多様。その中で「家族」「知人」「自分」の3つのキーワードに分け、紹介されています。
医療ケアチームの一員として「鹿児島緩和ケアネットワーク」を立ち上げ、尽力されてきた著者ならではの視点で、「お見舞いの基本的な姿勢」や「死への向き合い方」など心がスーっと軽くなる名言がふんだんに組み込まれています。
新型コロナウィルスにより、人とのつながりが薄れがちな昨今、1人で悩みを抱え込まず、心の氷を溶かし、一歩前進の活力となって欲しい一冊です。
また、築地本願寺のフリーペーパー「TSUKIJI」では、皆さまからのお悩み相談を、築地本願寺ならではの視点で、お答えしています。是非あわせてご一読下さい。
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