2021年6月のおすすめ本 | 築地本願寺

2021年6月のおすすめ本

  • ジャータカ物語

    著者:入澤崇

    釈尊(お釈迦さま)がこの世に生まれる前の前世の物語、それがジャータカです。
    ジャータカは一般の民衆向けに語られた説話です。それ故、古代インドで広く仏教が受容されていくのにジャータカの果たした役割は、極めて大きいものがありました。
    仏教だけでなく世界各地の文学に影響を与えた物語を仏教文化研究の第一人者が読み解きます。
    月にうさぎがいる理由を説明した物語があります。
    子どもの頃どこかで聞いた懐かしいおとぎ話。
    ああ、これはジャータカの話だったのかと感慨深い思いになりました。 インド各地の仏跡に刻まれたジャータカ図の豊富な写真が華を添えるユニークな一冊です。

  • いつでも歎異抄

    著者:井上見淳(意訳)/一ノ瀬かおる(イラスト)/浄土真宗本願寺派総合研究所(編集)

    当店でも大変好評いただいている新刊のご紹介です。本願寺出版社より、『歎異抄』の世界に「いつでも」誘ってくれる、新感覚の一冊が届きました。本書は、音読用の本文・親しみやすいイラスト・ドラマティックな意訳の三拍子で編まれており、『歎異抄』の世界観を存分に味わうことができます。親鸞聖人の弟子であった唯円が聞き覚えていた聖人の教えを書きとめた『歎異抄』は、親鸞聖人の生のお言葉とともに感性豊かな悩める若者に対して真摯に向き合う姿が描かれており、時代を越えて同じように苦悩を抱える人びとを魅了してきました。とりわけ価値観が多様化し、情報で溢れかえる現代社会特有の生きづらさ、孤独や不安に向き合うために普遍的な示唆を与えてくれるのではないでしょうか。

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