今、浄土を考える
浄土真宗の教えの軸である「浄土」という世界。阿弥陀仏によって建立され、わたしたちが死後導かれるという迷いや煩悩を離れた世界のことですが、なかなか一概にはとらえづらい概念です。 そんな浄土について本書では具体的な例を導入に考えてゆきます。第一章はわかりやすい物語形式、第二章・三章では「経典」や「論書」を取り上げて理論的に浄土について解き明かします。 仏教的に「生きる」とは迷いの世界を流転していくしかないなかで、親鸞聖人の言われた「生死出づべき道」(=「浄土」)とは?ご法要などをきっかけにして初めて浄土真宗に触れるという方にもおすすめです。浄土真宗の教学的問題を扱う真宗本願寺派・勧学寮編集で専門的な内容にもふれるため、読めばより深く知り、学んでゆきたくなる一冊です。
くらしの仏教用語豆事典(上)・(下)
辻本敬順著・寄藤文平絵
「元をたどれば、あれも、これも、仏教語。」(本文より) 普段、私たちが何気なく使っている言葉には、〈仏教〉に関係する言葉が少なくありません。本書では、そうした言葉の数々を、お寺の住職・辻本敬順氏がやさしく、たのしく、親しみやすく紹介してゆきます。上巻には「愛」から「除夜の鐘」、下巻には「頭巾」から「和顔愛語」までの全225語がそれぞれ見開き一ページに収録されているため、どのページからでも気軽に読むことができます。 また挿し絵、装丁、本文デザインは、現在さまざまな分野で活躍中の寄藤文平(よりふじぶんぺい)氏がすべて手がけており、最もポップな仏教書の一つとなっています。上・下巻の表紙を合わせると、可愛らしい秋刀魚のイラストができあがり、私たちにとって仏教がいかに〈身近〉なものであるかを教えてくれるようです。
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