築地本願寺

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築地本願寺にすむ動物たち

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三畜評樹(象と猿と鳥が樹木の高さを評定するという仏教説話)では、鳥が一番小さく非力なのに、樹木の全体を見ることができるということになる。築地別院の設計者であり、この鳥のイメージを描いた伊東忠太博士は西域探検の途上、砂漠の上をやすやすと飛び交う鳥たちを見て、うらやましさを覚えたことだろう。

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マーヤ夫人は、ある夜、白象が右わきから胎内に入る夢を見て釈尊を懐妊したという。象はもっとも仏教に縁の深い動物だ。陸上で最大の動物であり力強く、また性格は穏やかであるため、為政者の理想像であったり、仏教を外護するイメージとして受けとられてきた。築地本願寺にもいくつかの象の彫刻があるが、左の象が2頭並んでいるものは、本堂裏口の車寄にある。まるで2階部分を支えているかような力強さだ。

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築地別院のなかの彫刻の動物たちは、実在のものと空想上のものとが混在している。実在のものは「ジャータカ(本生経)」にちなむと考えられるが、私見ながら「象」は、「三畜評樹」説話の図像化のひとつと思える。これは鳥と猿と象が樹木の高さを論じるという話だが、その設置箇所が説話の通 りになっている。

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築地本願寺の本堂入り口にある牛の像。インドでは太古より神聖なる動物とされ、その姿は堂々として美しい。
釈尊の氏姓はパーリ語でゴータマ(Gotama)、「最上の(tama)、牛(go)」を意味する。

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向拝から1階の休憩室へ降りる階段の壁面から、様子をうかがっているような顔の猿。仏教説話で猿といえば、「西遊記」の物語が頭に浮かぶ。孫悟空は天竺取経の旅の主役だが、なぜ猿なのだろうか。古代インドの説話ラーマヤーナに登場する猿が孫悟空のモデルとされるが、ジャータカでも猿にまつわる話は多い。