2021年2月のおすすめ本

  • 仏典童話集 羽の水

    野呂昶(文)/畠中光享(絵)

    かつてお釈迦さまが、弟子や町・村の人びとに向けて語られたお話をもとに編まれた仏典童話20篇を収録。今から2500年以上前の古代インドにまで遡る逸話が題材ですが、“真の幸せ・生き方”とは何かというメッセージは、時を越えて現代を生きる私たちにも響きます。それぞれのストーリーを彩る日本画家・畠中光享氏による美しい挿し絵も魅力的な1冊。ぜひお子様とご一緒にお楽しみください。
    「そうだ」
    おうむは、思わず大声をあげると、矢のように飛び立っていきました。
     ふもとに小さな池がありました。おうむは、そこに飛びこむと、羽に水をふくませ、急いで、もえさかる竹林の上へ飛びました。そして、羽をふるって、水のしずくをふりかけると、すぐまた、池へ引き返しました。なんども、おうむは、死にものぐるいで、池と竹林のあいだを、おうふくしました。(表題作「羽の水」より)

  • ことば―仏教語のこころ―

    藤澤量正

    本願寺出版社刊行の新書シリーズより、仏教語をより深く味わっていただける短編法話集のご紹介です。本書では、「南無阿弥陀仏」「煩悩」「極楽」など日頃耳にすることも多い「ことば」を取り上げ、浄土真宗の聖典はもちろん、ダンテの『神曲』から『徒然草』、夏目漱石や芥川龍之介まで、数々の文学作品を引用しながら読み解いていきます。厳選された一句一句とそれぞれに込められた想いに触れると、ともすれば日々いたずらに外へと流れていってしまう言葉の価値を思い知らされ、新しい気づきが得られます。
    仏のあたたかさを識るものは現実の厳しさも知る(カバーより)―伝道に90年の生涯を捧げた熱き布教使が綴る珠玉の25話。

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